もくじ

 クリックしていただくと、その部分に「とう!」ってとびます(笑)

 11・動物性の香料
     「もともとの香りは『ニオイ』という方が適切なんですけど」

 12・徳川家のお香に対する執着
     「時の権力者・徳川のみなさまのお香とのつながり」

 13・お香のしまい場所 ひと工夫 
     「ブレイクタイム♪ ちょっとした工夫で家にもいい香りが漂います」

 14・奈良の東大寺にあるという香時計 10.5 up
     「いかにお香が人間の活動の一部だったかということですね」

 15・体から芳香、「追風用意」
     「体から漂ういい香りは、現代人も古代人もだいすきです」 10.10 up

 
 11・動物性の香料  エジプトの王様から中国の皇帝、日本の将軍サマ、一般庶民などなど・・・  古今東西、不老長寿の妙薬を求める人は後を絶ちませんでした。  なぎが今でも大好きなアニメが昔やっていた話でも、  「この伝説の鳥を捕まえてその生き血を飲むと不老不死になる」    とか、  「このお線香は不老不死の妙薬じゃ〜」  とか言ってましたもん(笑)  不老不死というのは、魅力的ですよね。  さらに、古代の王族とかいう人たちは、「自分が死んだら国が・・・」な人が多いです。  なおさら、切実です。  そこで、もう1つの野望。  「自分が死んだら国が・・・」な人は、後継ぎ(お世継ぎ)がほしいですよね。    ・・・媚薬がほしくなります(笑・・・でも、やっぱりかなり切実)  そこで、彼らの長年の苦労の末、これらに白羽の矢が立ちました。  ・麝香(じゃこう)  ・竜涎香(りゅうぜんこう)  ・丁子  ・没薬  ・桂皮  ・沈香(この香りには脳のα波がふえるという作用もあったりするのだ)  このうち、動物性香料の、「麝香」「竜涎香」を紹介いたします。      麝香  まずこの漢字を見て、あなたはどう思われましたか?  「何これ!ややこしい、見えにくい!」  「鹿+射、だな。画数が多いのが、重なってるのか」  そう思われたでしょう。  この、麝、という漢字には、    鹿→「鹿」(そのまんま(笑))  射→「放つ、あるいは外へ押し出す」  これらを合わせて、  「芳香を放つ鹿」  という意味があります。  そして、この意味の通り、麝香は、ジャコウジカのオスから採取されます。  ヒマラヤ山脈、中央アジア、チベット、南シベリア(うわぁ寒そう)、アッサム、雲南に生息しています。  結構、ひろいです。  とても貴重なお香で、シカ1頭につき、1年に6グラムしかとれないとか・・・。  近年まで年に数十万頭も乱獲され、今ではついに絶滅危惧種となってしまい、ワシントン条約で保護されています。  では一体、どんなにいい香りなのか?  ・・・と言っても、麝香そのものは、頭痛がするほどにくっさい!     何せ、この麝香は、ジャコウジカの分泌物です。  どっから取れるかって、生殖腺の地殻で取れるっていうんですから・・・  発情期の秋が、ジャコウジカの狩りシーズンだったそうです。  つまりはこの麝香、シカのフェロモンですね(笑)  ところで、何でこのくっさいのが高価かというと、1000分の1以上に薄めると、官能的な芳香になるからです。  シャネルなどの高級香水は、この麝香なくしてはできないのです。    ちなみに現在の麝香は、ほとんどが合成です。  そりゃ捕獲できないんなら合成するしかないわな(笑)    麝香には、「媚薬」とされていたように、薬効があります。  呼吸中枢および心臓を興奮させる作用があるので、意識覚醒剤、強心剤、解毒剤などの原料に使われています。    強心剤!すごい!立派に人命救えるやん!    そして、この麝香の香りの正体(成分)は、長い間ナゾでした。  それを解明したのは、スイス人科学者、ルジチカという人。  ムスコンという芳香成分を発見し、この発見と、あと性ホルモンの研究で、彼はノーベル化学賞を受賞しました。  ジャコウジカのオス・・・すごいな(笑)    ところで、こんな猫が存在します。  「麝香猫」  このネコからとれるお香は、「霊猫香」(れいびょうこう)と言われます。  別名、「シベット」です。       この霊猫香の成分は、シベトンと呼ばれ、1匹から30グラム程度採取できます。  肛門近く(うげ・・・)の分泌腺から採取されるのですが、こちらは、オスでもメスでも取れます。  黄白色のペースト状をしているこの物質は、時間がたつと、暗褐色のカタマリになります。  そのままでは、悪臭そのものですが(そりゃそうやろ)、麝香と同じく、薄めるといい香りになります。  そのいい香りですが、麝香とよく香りが似てるんですよ!  保香剤(香りを長持ちさせる)、香料として、使われます。     ちなみにこのネコの生息地は、インド、中国西南部(インド系に分類)。  さらに、エチオピア、ギニア、セネガル各地に生息します(アフリカ系)。  野生のものは捕獲がむずかしいので、飼育して採取します。     そしてこの霊猫香に、徳川家8代将軍吉宗が、とってもご執心でした。  次回にお話します(うわ〜、出し惜しみしやがるコイツ〜(笑))  では、最後にもう1つ。  竜涎香  その名前は、古代の中国の人々が、このお香の正体をつかめずに、  「これは、竜のヨダレじゃ」  と考えたため、竜のヨダレのお香、「竜涎香」とつけられたそうです。  もとはアラビア人によって発見され、中国に渡ったものだそうです。  香料中の至宝とされています。  温和で高尚なその香りは乳香にどことなく似ている、つまりとってもいい香りなのですが、正体はナゾに包まれていました。  クジラのフンだ、いやミツバチの死体が海に流れ込んだんだ、といった様々な説が流れました。  今では、マッコウクジラの体内に原因不明の病的分泌物(つまり結石)であるということがわかりました。  ただ、なんでそれがお香になれるのか、なんでできるのか?ということは、依然ナゾのままです。  採取の方法は、もう、いたって原始的。    ・クジラの体内から排出されたものをひろう  ・死んだクジラが海に打ち上げられたのを、やっぱりひろう    ・・・こんなんばっかりです。  捕まえたクジラから採取もしますが、これしか方法がないんです。  「至宝」になってしまうわけです。  ほとんど取れるわけがないですから。  ところで、竜涎香の中でも高級品とそうでないものが分かれます。  高級品は、長い間、海上を漂って黄金色を帯びているもの。  主成分のアンブレイン(これ自体は、白色の無臭で非揮発性。単なるカタマリ(笑))は、酸化すると香りを放ちます。  より酸化が進んでいると、よりいい香りになるんです。  なので、たいして酸化していない、灰色か腸内から出したばかりの黒色のものは、品質が劣ります。    主にろう状のカタマリで、1キログラムのものから160キログラム(!)のものまで、形も重さもまちまちです。  それにしても160キログラムって・・・  そのままでは生臭く、とてもではないがお香とはいえません。  そこで、乾燥させて乳糖を加え、微量をアルコールに浸して使うと、乳香のような香りがします。  香料として古代の貴婦人たちに愛用され、他にはろうそくの原料にもなりました。  そして、媚薬(笑)  中国の貴婦人たちは、この竜涎香を用いて、男性のハートを意のままにゲットしていたそうです。  男性のハートを意のままに・・・  ・・・ごっくん・・・  ちょっと、使ってみたいです(笑)  もくじにもどる  トップページにもどる
 12・徳川家のお香に対する執着  200年以上もの長きにわたって戦争がなかった時代は、世界的にみてもこの江戸時代のみだそうです。  その江戸幕府の長たちも、お香は大好きでした。  先に言ってしまうと、家康と吉宗が、特に大好きな人だったそうです。  でも、2人が愛した香りは違います。  それも、植物か動物性かの時点で違ってます!  まず、家康からいきましょう。  徳川家康(1543〜1616)は、「鳴かぬなら 鳴くまでまとう ほととぎす」で有名な人です。    その句の通り、じっくりじっくり、ガマンガマンの後に天下の座を射止めました。  何事も辛抱強くやればかなうのよ、の言葉のお手本偉人版みたいな人です。  彼に関する歴史書なんぞ、探せばもう天文学的数字になりかねなさそうですが、そんな家康が大好きだったものが、  伽羅(きゃら)  でした。  伽羅とは、沈香の中の最高品質のもので、もう呆れるほど貴重でした。  そのため、一般庶民にはとても手の届かないもの。  どころか、家康ですら、手に入れるのは難しいものだったのでしょう。  日本では産出されないので、余計・・・。  家康が江戸で幕府を開いて3年後(1606年)、彼はたくさんの手紙を東南アジア諸国に出しています。  なんのためかって?  ・・・伽羅ですよ。  占城(チャンパ)王国 国王には、  「品質が中、下のものは多数入ってくるが、上質のものはないので、そちらの奇楠香(きなんこう。伽羅のこと)を所望している」  といったような事を書いて送り、他にはカンボジアやタイ(シャム王国というのが当時の名前)にも送っていたのです。    じっくりじっくりガマンを重ねて天下をとって、ここで思いきって伽羅の収集にかかったもようです。  そりゃね・・・。いい香りですから。  集めたくもなります。うちはわかる。  お小遣いをお香の費用で使い果たした経験があるので・・・(汗)  とにかく、家康がこの伽羅収集で、財政めちゃくちゃにしなくて良かった。  そんな浅はかな人間でなくて、本当によかったです。  私がその位についていたらどうなっていたことか    それでも、彼の没後、遺産として残った伽羅、沈香の量は、  「伽羅27貫、沈香50貫」  であったそうです。    では、これらは一体、現代のkgで表すとどれくらいなのか?    一般に、この重さの単位である「貫」は、3.75kgだそうです。  ・・・・・・。  え、伽羅、100kgもあったん!?  これは、素人目にもおかしいです。  伽羅はとても貴重、さらに国内では産出されません。  ちなみに、古代の漢方薬などの量を、この方法で換算すると、やっぱり多すぎるそうです。    「んな量飲むやつ、人間とちゃうわい」  みたいな量になるそうです。  この「貫」の換算法は、まだわかっていないそうです。  それでも、相当な量ですよね・・・。  どんな時に使っていたのでしょうね。    では次に行きましょう。  第8代将軍 徳川吉宗(1684〜1751)は、知識欲旺盛で才知あふれる将軍でした。    「公事方御定書」というものがあります。  彼が、増え続ける訴訟により迅速に対応するために作ったものです。  訴訟をおざなりにしなかったのが、エライと思うなぎは観点がズレているのでしょうか(汗)  あと、なぎから見ると、  「愚か者〜!」  としか言えない将軍、綱吉が廃止したタカ狩りを復活させたのも彼です。  だって綱吉・・・お犬様って・・・お犬様って。  そりゃ犬はかわいいですよ。ねこもかわいいですよ。  でも犬殴ったら牢獄にブチ込みなんて・・・。  話がそれました(汗)  復活理由は、御家人、旗本たちのユルユルぶりを引き締めるためでした。  吉宗のタカ狩りの腕前は相当なもので、御家人たちもびっくりだったようです。    さらに、自身も倹約して財政を進めたり、代官の大量解雇も行ったりしました。  世襲制、つまり親が代官だからそのままオレも代官になりましたって人を解雇したんです。  かわりに優秀な人材を雇って政治の立て直しを図ったという人物です。  ・・・え〜と、自身も倹約したらしい吉宗公ですが、彼はそういう割にあるお香に夢中になりました。    霊猫香(シベット)です。  当時鎖国まっさいチュウ!な日本と、西欧では唯一交流のあったオランダの商人にすすめられたそうです。    どこが倹約やねんと言いたいでしょうが、おさえておさえて(笑)  麝香猫にはアフリカ系、インド系があります。  当時エチオピアではアフリカ系の飼育に成功して大量の霊猫香を採取していました。  なのでオランダはインド系に注目し、こちらも飼育に成功。  ちょうど16、7世紀に霊猫香を紹介されたばかりのヨーロッパで出回りました。  ヨーロッパではそのころ、霊猫香が大ブームだったのです!    関係ないですけど、霊猫香って・・・  ねこの霊のお香って書くんですね。なんか、こわいような神聖なような・・・?  そんなお香に吉宗サマは手をつけてしまいました。  きっと好奇心に負けたんだろうな、となぎは勝手に想像するのですが、吉宗は麝香猫購入を決意します。  1725年、2匹の麝香猫を注文しました。  1匹は途中で死んでしまいましたが、1匹はちゃんと届いたそうです。  吉宗は翌々年にさらに2匹、そしてその翌年にも4匹の猫を注文しました。    きっと相当良い香りだったのでしょうが・・・  ねこ好きとしては、麝香猫はかわいいのかどうかが気になります(笑)  足元すり寄ってゴロゴロ、布団にもぐり込んできてゴロゴロ、言うかなぁ?  どんな柄のねこやったんかな?  うちのキジトラたちよりかわいいかな〜?  (それはない、と即刻否定する親バカなわたくし)  これらの猫がどうなったのかは不明ですが、きっとかわいがってもらっていたと信じています。    これとは別に、1793年、麝香猫が江戸ですんごい高値で売られました。  当時、幕府の奥医師で医学館総帥だった多紀藍渓(たきらんけい)が購入しました。  彼はこの猫を飼育・観察して記録しています。  残念なことに飼育法がわからなかったため、猫は1年でしんでしまいました。  藍渓も少ししか霊猫香がとれなかったそうです。  しかしこの記録はとても正確で、現在の麝香猫の知識とほとんどかわらないそうです。    莫大な値段で売りに出すなら、飼育法も正確に伝えんかい!  もうちょっとで、ええ香りが常に手に入るところやったんやんか〜!  藍渓に猫を売った誰かに、すごいそう言いたいです(笑)  もくじにもどる  トップページにもどる
 13・お香のしまい場所 ひと工夫  お香は、かびてしまいます。  なので、湿気の少ない、暗い場所(直射日光のあたらない場所)が最適です。  練香は、水分がとんでしまうとヒビわれるので、適度に湿った場所がいいでしょう。  でも、こういうのは、「自称」マニアに聞くより、専門家に聞いた方が早いです。  それこそお香専門店を検索してみてください。  イヤでも見つかります(笑)  今回なぎがご紹介したいと思いましたのは、もっと別のしまい方です。  たとえば、お香は素晴らしい香りですね。  この香りが、いろんなところに移ればいいのに、と思います。  いわゆる「移り香」を楽しみたい、と、なぎは心底思っていました。  そこで、こんなことをしました。  ・タンスの中にお香の箱ごと入れる  ・レターケースに入れる  上の場合は、服に香りが。  下の場合は、お手紙に香りがしみついて、手紙でメッセージと香りをお届けできます。  難点は、ひょっとしてその香りが相手のお気に召さないことがあるかもしれない、ということ。  そこは、もうイメージです!  この香りならあの人はそう気にされないだろう、大好きだろう、と思う香りを選べばいいのです。  今までのなぎの体験では、白檀やヒノキが、一番ヒットします。  というより、ハズレが少ないです(笑)  少なくとも、これら2種類の香りがキライという人は知りません。  でも、そこは、あなたの思うようにされるといいでしょう。  「この人はラベンダーの花が好きだから」    とか、  「あの子はみかんが好きだったな」  とか、そんなんでいいんです。  あなたの誠意を一緒に運んでもらえたらいいですね。  お香のしまい場所をこんな風にひと工夫するだけで、焚く以外の楽しみも得られますよ!      もくじにもどる  トップページにもどる
   14・奈良の東大寺にあるという香時計  このサイトをここまで読んでおられる方で、以前なぎが、  「香時計というのもありますよ」  と書いたのを覚えておられる方もおられると思います。  こちらで書きました→3・お香の「かたち」について  お線香が時間を計るために使われたことから、つまり砂時計ならぬ香時計やったのね。  そう思っていると、本当に香時計という、より正確に時間を計る目的で作られたものがあったから・・・  いやぁ驚きでしたよ!  んな贅沢なもの使っていたのね。  きっと値段は相当なものだったでしょうね・・・(とお〜い目)    抹香というものがあるのはご存知ですよね?  とても細かい粉末状のお香のことを言います。抹茶もそうですよね。  散香とも言うそうです。  由来は知りませんが、多分風が吹いたらすぐ散るからではないでしょうか(笑)  そしてその肝心の香時計のつくりはどうなっていたかというと、  ・四角い木製の火鉢のようなもの  ・それに灰が平らにならされて敷き詰めてある  ・そこに線状に抹香を埋めて、端を線香の火で点火して時間を計る  香雲堂の「お香ぶろぐ」2007年11月9日(金)のページで詳しく書かれてありました。  イラストも付いてあります、さらに図解も載っています!  そのページに直接リンクするのはすこ〜しためらわれるので(笑)、直接検索してください。  時香盤、その他さまざまな名で呼ばれるこの香時計。  いつごろ使われたかははっきりしていません。  東大寺では今でも使われています。  寺院での儀式進行のけじめをつけるために使われたのが始まりということです。  線香は湿度や風通しの問題で燃える速度が変化しやすいのに対し、これは灰が保湿剤の役割を果たします。  そのため、燃焼速度はほとんど一定、より正確です。  だいたい1時間で6センチほど燃えていくそうです。  ちなみに一般家庭では、東北地方で今でも使われているとか。  ところで抹香を使うと書きましたが、合歓(ねむ)の木の葉を粉にして使うものもありました。  もちろん、こちらの方が、値段はお安い!  なのでよく使われたそうです。  むしろこっちの方が一般的かもしれません(笑)  抹茶のように鮮やかな緑の合歓のお香は今でも線香の原料などに使われます。    ところで以前から電車で「○●の香り」という風な書き方をしている広告をよく見ます。  イヤな体臭を消し、体から芳香がするように・・・ということですよね。  飲むことで体から芳香がするように・・・の身体香や、儀式の際に体臭を消すための塗香。  それらに通じるものが、電車の広告からもうかがえます。  古代ほどではないにしろ、現代でも香りは大切。  生ゴミのくさったニオイは、あなたもイヤでしょう?  そういうところからも、香りの重要性がうかがえますよね。  もくじにもどる  トップページにもどる
   15・体から芳香、「追風用意」  身体香の話をする前に、まずこのお話をしようと思います。  芳香異体(ほうこういたい)についてです。  中国の古文書に多くの記述があるそうです。日本では聖徳太子も入っています!  その名称からもおわかりでしょう。  体からいい香りがする、生まれつきそんな体質の人が存在していました。  中国の西施(せいし)が有名で、彼女の入浴後にはその体からの芳しい香りがお湯にもうつっていた・・・  そんな記述があります。  クレオパトラに楊貴妃・・・  世界的に有名な美女は、香りの力にも助けてもらっている部分があります。  てか、ほとんどそんな感じです(笑)    それが生まれつき、芳香がそなわっている女性ですよ。最強です!  もちろん、その香りに男の人たちはメロメロになったそうで、  誰もだまっちゃいませんって。  女性たちは「芳香異体」の人に負けないため、自らの体から芳香を漂わせるために、ある手段を用います。  それが、身体香。  最もおもなものは、口香(くちこう)です。  練香(丸薬)なのですが、これを服用すると、とてつもない効果が得られました。  以前にも書きましたので、効果のほどはそちらを参照いただければと思います。     こちらです→お香コラムその1  体から芳香を漂わせることにより、媚薬としての効果だってもちろんありました。  日本では、貴族も僧侶までも利用していました。  そうそう、僧侶の香衣(こうえ)というものは、香染めという手法で染められたものです。  香染めとは、着物になる以前の糸や布の時に香をにみこませるものです。  丁子を染色の材料とし、色もつけつつ香りもつけたときう方法が存在します。  古代社会の香りに対する執着って(笑)   てか・・・うちもほしい・・・。  すみません、これだけしか書いていなくて。  なんかメモしてあったのに捨てられてしまったようで(汗)  でも大体はこういった感じです。  ところで、体から芳香という発想では、有名な薫物だってその一種です。  匂い袋だって、そうです。  古代はお風呂に入る習慣だってありませんでした。  なので体からヘンなニオイがしてきます(爆)  それを防ぐためにも、香をたきしめるのは、社会における最低限のマナーでした。  最低限のマナーであった、ということを示すものに、  「追風用意」  という言葉がありました。  兼好法師の徒然草にも、  山中にある山荘の寝殿で、廊下を行ったり来たりする女房たちがいるなぁ。  人のいない山里なのに、彼女たちはしっかりと香をたきしめているぞ。  まことに細やかな心遣いだなぁ・・・  こういう記述があります。  追風用意というのは、    人が通った後にほのかな香りが漂うように、身だしなみとして香をたきしめておくこと  です。  香水をつけることもこれの一種だと思います。  ただ、少々ニオイのきつい人もおられますよね。それはNGです!  香水きついのは、男だって女だってイヤです。キッパリ言い切れます!  「ほのかな」香りがいいんですよ。  それが、心遣いです。      え?めんどくさい?  そんなことありませんよ。  匂い袋という存在があります。  たとえばこれは、あの松榮堂のものです。  誰が袖(たがそで)、という優雅な商品名の通りとても優雅なものですよね・・・(うっとり)   誰が袖 極品  定価 650円 オススメ度★★★☆☆  正直言って、650円って高いです。  中身だけくれよって感じです。袋は用意するから〜(笑)    ・・・あ、ちなみにこれは楽天のアフィリエイトです。  中身も売っていますよ!自分の好きな香りを自分で袋に詰められるようになっています。  でも匂い袋って、結構高いもんですけど、買って後悔はしないもんです。  これは持ち運び用。携帯ストラップにもOKなものですが、室内用にもいいです!    どこからともなくいい香りがする、と思ったらこの匂い袋の存在を思ってもいいでしょう。   それに・・・いい香りがする人って、いい印象をもたれやすいです。  てか、ほとんど絶対いい印象ばっかり(笑)  でもきっとあなたはこう言うでしょう。  「でも・・・おばあちゃんくさいって言われそう・・・」  そしてさらにこう思うでしょう。    「すぐに香りがなくなってしまったら・・・」  大丈夫!  なぎの持っている匂い袋、これより安物ですが半年もってます(笑)  それに、「いいにおいする!」って喜んでもらえます。  悪印象は与えていないみたい。     で、せっかくですからいい香りを室内にも、と思いませんか?  さらに、  「見た目ももうちょっといいのはないの?」  と思いませんか?  ・・・これです(笑)    1260円 香りうさぎ オススメ度★★★☆☆    香源香カフェで販売されています。  ある日知り合いの玄関でいい香りがすると思ったら、これでした(笑)  彼女もとても気に入っている様子で、  「いい香りやろ?高かったけど。でもうさぎでかわいいし、ほんまコレ買ってよかった!」  いいです。本当に。  彼女はうまく配置して、見た目も香りもよろしいセッティングでした。    でもなぎはセッティングに自信がありません。  そこで、買ったのは、同じ香源香カフェでも、これです。  840円 日本香堂の匂い袋 夢の夢 朝露 香り袋 オススメ度★★★★☆  父の車につりさげてもらってみました。  ご感想は・・・?    「ええわ、これ。1日しんどい思いして働いたのが報われるなぁ。」  840円してんで〜。    「うん、高いな。でもこの大きさでこの香りやろ?」  うん。ええかな、思ったけど。  「抜群やで!ええのを買ってくれたなぁ。」  ・・・えへへ〜(照)  ちなみにこのシリーズはかなり人気です。  この他にもたくさんの種類があり、どれもこれもいいものばかり!  春夏秋冬のテーマがあったりします。  もしどの香りがいいか迷われましたら、その時の季節で決めてみてもいいでしょう。    追風用意・・・かぁ・・・。  マナーとして考えてもいいですが、やっぱり香りの本領はリラクゼーションな感じです。  ちなみに、なぎからは、  ほんの〜りとお香の香り♪  がするそうです(笑)   誰が袖 極品  定価 650円 オススメ度★★★☆☆  1260円 香りうさぎ オススメ度★★★☆☆    840円 日本香堂の匂い袋 夢の夢 朝露 香り袋 オススメ度★★★★☆  もくじにもどる  トップページにもどる
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